井上大輝法律事務所

【その他】弁護士に依頼するときにかかるお金について

2019年06月07日コラム

弁護士に依頼したいけど、報酬額や費用の相場がわからない、というお客様からの声を頂戴することもあります。

ご相談事をお伺いする際の「相談料」、実際にお困りごとをお受けして交渉やご請求、相手さんの請求へのご対応に当たる際の「着手金」、ご解決の際の「報酬」と交通費や切手代等の「実費」が主な弁護士費用の内訳ですが、最終的にいくらのお支払になるか、恐らく気にされているのだろうなと、お伺いしているうちに気づくときもあります。

実は弁護士の方も「どのくらいが相場だろうか」と気になっています。かつて弁護士会が弁護士報酬の基準を定めていましたが、今は弁護士が自分の報酬を常識の範囲内で自由に決められる時代ですので、色々工夫されているのではないかと思います。

民事の場合だと、手取り月収額が18~30万円以下(住宅ローンの支払がある場合は25~40万円以下)かつ預貯金額が180~300万円以下の方であれば、家族構成やその他の財産状態次第で「法テラス」からの弁護士費用の立替制度を利用できます。詳しくは「法テラス 要件確認」と検索頂くと、法テラスを利用できそうかどうかの大まかな確認ができるかと思います。

法テラスを利用すると弁護士費用が月々の分割払になり、かなり依頼がしやすくなりますので、僕はお勧めです。

法テラスを利用しにくい状況であっても、実際には法テラスを利用できる方の生活状況とあまり変わらないという方も多いというのが今の社会情勢です。弁護士費用保険が利用できる場合には保険会社の基準に合わせたり、お困りごとの性質、内容、状況によっては報酬基準どおり頂戴しないと苦しいです、という場合もあったりしますが、ご事情をお伺いして柔軟に対応していることもあります。かけられる予算額も含め、正直にご状況をお伝え頂けると、少なくとも僕はとても助かります。

ご事情によっては、法テラスが使いにくい場合でも着手金・報酬の分割払や、頭金+分割月払方式という条件でお受けすることがあります。遠慮なくご相談頂ければ、と思います。